柔らかくて香りの良い「新ごぼう」で春の訪れを感じよう!(記事:栄縁)
立春が過ぎ、暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続いていますね。お店では、春野菜を見かけたり、ひな祭りの商品が並んだりと、少しずつ春の訪れを感じます。
にんじんやごぼうは一年中出回る食材ですが、実は春が旬の食材。春に出回る「新にんじん」や「新ごぼう」は特に甘みや栄養が豊富です。
調理法によっては、ごぼうの独特の風味や繊維質な食感が子どもには食べにくい場合もあります。今回は子どもにも食べやすい、柔らかくて香りの良い「新ごぼう」を使った、春におすすめレシピをご紹介します!
新ごぼうとは?特徴や下処理方法

(写真引用元:photoAC)
新ごぼうの特徴
新ごぼうとは、春から初夏にかけて収穫されるごぼうで「夏ごぼう」とも呼ばれています。完全に成長する前に収穫するため、普通のごぼうよりも白っぽくて短いという特徴があります。新ごぼうは繊維が柔らかく、上品な優しい香りがあります。アクが少なく、さっと火を通すだけで食べることができるので、調理も簡単です。
新ごぼうの下処理方法
ごぼうの下処理に面倒なイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。新ごぼうは皮が薄いため、包丁やピーラーで皮をむく必要がありません。たわしや丸めたアルミホイルで軽くこするだけで下処理が完了です。
皮が気にならなければ、手でこすり洗いするだけでもOK!皮にも栄養や香りが豊富なので、新ごぼうの皮も一緒に、まるごといただくのもおすすめですよ。
また、新ごぼうはアクが少ないため、ささがきなどにカットした後は、さっと水にさらす程度でアク抜きができます。
春を味わう!「新ごぼうと豚肉のみそバター炒め」
春が旬の新ごぼう、にんじん、さやいんげんを使ったレシピです。豚肉と一緒に炒めて、砂糖とみそで甘辛い味付けに。ご飯のおかずにもピッタリの一品です。
最後にバターを加えることでコクと風味がプラスされ、子どもにも食べやすい味に仕上げました。お好みで玉ねぎやれんこん、しめじなどを加えてもおいしいですよ。
材料(大人2人分+幼児2人分)
- 豚こま肉・・・300g
- 新ごぼう・・・3本(約200g)
- にんじん・・・1/2本
- さやいんげん・・・5~6本
- サラダ油・・・大さじ1杯
【A】砂糖・・・大さじ1杯
【A】料理酒・・・大さじ1杯
【A】濃口醤油・・・大さじ1杯
【A】みりん・・・大さじ1杯
【A】みそ・・・大さじ1杯 - バター・・・大さじ1杯
- 白ごま・・・適量
作り方
- 新ごぼうはたわしやアルミホイルで皮をこすり、斜め薄切りにし、さっと水にさらして水気を切る。にんじんは細切りに、さやいんげんは斜め薄切りにする。
- 【A】を混ぜ合わせ、合わせ調味料を作る。
- フライパンにサラダ油を入れ弱火で熱し、温まったら豚こま肉を加えて、色が変わるまで中火で炒める。
- 新ごぼう、にんじんを加えてしんなりするまで炒め、【A】の合わせ調味料を加えて混ぜ、蓋をして弱火で5〜7分程、新ごぼうが柔らかくなるまで蒸す。
- 蓋を開けてさやいんげんを加え、炒めながら汁気をとばし、バターを加えて全体にからめる。
- 器に盛り付けたら、白ごまをふる。

(写真引用元:photoAC)
新ごぼうは、斜めに切ることで繊維をカットでき、子どもにも噛み切りやすくなります。
ごぼうは1歳ごろから食べられますが、まだ歯が生えそろわず噛む力が弱い場合は、繊維を切るようにカットすると食べやすくなりますよ。
冷めてもおいしくいただけるので、お弁当のおかずやおにぎりの具にするのもおすすめです。柔らかく、風味の良い新ごぼうで、食卓から春の訪れをぜひ味わってみてくださいね。
記事執筆者:河本友見 他